先ほど掲載した、VAIO Pシリーズのファーストインプレッションですが、今回もいつも通り、製品の様子を案内しつつ、カタログからは読み取るのが難しいかもしれない話をまとめてご案内したつもりです。

いろいろ、回りくどいというかかなりの改良点がつぎ込まれているので説明が今回もずいぶん長くなってしまいました。が、私が考える新型VAIO Pシリーズの魅力って、実はもっと別のところにあったりします。

 

それは何かと言ったら、この質感です。ようやく夜になって落ち着いてきてデザイン＆カラーギャラリーなどのチェックもしたんですが、どうも、私が見てきた実機とはイメージが違う気がします。

ソニースタイルさんのデザイン＆カラーギャラリーも、製品情報ページの写真もどれもきれいに発色も良くかっこよく撮れているんですが、私が見てきた実機のイメージとはやや違うんです。

今回はVAIO Pだけで400枚ほどの写真を撮ってきているんですが、一番イメージに近く撮れているのが↓この写真だと思います。

実はこれもうまく表現できていないんですが、なんていうんですかね。感触がゴムっぽい感じに見えるんです。

製品ページではどれもツルンとしたきれいなボディに見えますが、実際に見させてもらったVAIO Pの実物はもっと柔らかい感じ。いままでのVAIO Wなどで採用しているマット塗装とは違って、ブニョブニョするような（実際はしませんよ。(^_^;)）、ゴムとかシリコンっぽく見えるような質感なんです。

この感じはたぶん、WEBでは伝わっていないだろうなぁ。。。私の撮ってきたVAIO Pの写真は、すでにあちこち全国の勉強会でいじられまくったVAIO P達でちょっと手垢もついている状態。そういう使用感がついたときに、そのゴムっぽい感触の質感が見られて、これに私はビビッと来てしまいました。

だって、こんなPC、今までに無かった質感です。

製品担当者さんからは「カバンに入れるときに傷を気にしないで済むようにしたかった。最初からキャリングカバーを装着しているようなPCにしたかった」という話を聞いて、その狙いはしっかりと達成しているなぁ、と思えました。

表面がツルッとしたPCももちろん魅力的で触ったときにひんやりとなめらかな手触りがあると、楽器を触るときの様な気分が味わえるし、それはそれで良いんですが、これは文房具。使い慣れた手帳、ちょっと使い込んだ文庫カバー的な印象なのかもしれません。

で、そんな手触りのPCで。。。

モバイルグリップスタイルができちゃうんです。

普段はソニースタイルさんから全機種、展示用のPCをお借りすることができるのでPCには不自由しないし、それらを使わせてもらってはいるんですが、なんか「所有したいPC」が出てきちゃいました。

 

【追記】

その後、製品担当の方にメールで「この独特の塗装にカッコイイ名前とかついていないんですか？」という問い合わせをしていたんですが、その返事をいただきました。

『あの塗装はあまりカッコイイ名前はなくてシンプルに「マット調塗装」と呼んでいます。開発段階では本当にラバー塗装も検討していたんですが、Xperiaのカバーみたいな色ならともかく、ああいう鮮やかなカラーで本物のゴムにすると汚れがついて黒ずみやすいんですよね。それでも質感は最大限に再現していますし、あの色を正しくムラなくキレイに表現するのにデザイナーと設計はそうとう苦労しています。』

アイソレーションキーボードも最初は「浮き石キーボード」とか呼んでいましたし(^_^;)、この後、第2弾、第3弾のモデルがあるとカッコイイ名前になるかもしれませんね。

仕事とかもそうですが、最初の立ち上げ（ニューモデル開発）ってある意味楽な部分はあって、自分が新しい世界を開拓する楽しみがあるんだと思います。でも、大変なのはそれを引き継いだ人で、人が切り開いた道をまた別の方法で切り開き直す努力を強いられるわけです。

VAIO type Pなんて、このサイズ感は究極のものがあるので、形、サイズは変えられず、デザインを変えてもっとすごいモデルにしてみろ！なんて言われて設計をしているんでしょうから、その努力たるや実はニューモデル開発以上に大変なんだと思います。

なんか、そういう意気込みが感じられるモデルなんですよね。今度の「VAIO P」って。

 

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